そこで、いろいろと試行錯誤して、無事人工餌単独で飼育することに成功しました。
自作フィーダーカップ内で人工餌をむさぼるアベニー・パファーたち(^^)

参考までに、アベニー・パファーが人工餌を食べ始めるまでの過程を、記録しておきます。
wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/アベニー・パファー)によると、食性は「活餌を好む」とあります。
実際に、アベニー・パファーを飼育している人のブログでは、(冷凍)アカムシやブラインシュリンプ、スネール等を与えている人が多いようです。
念のため、アベニー・パファーを購入するお店のスタッフに、何の餌をあげているか聞いたところ「冷凍アカムシだけですね(^^)」との(ある意味当然の)回答。
一旦家に帰り、インターネットでアベニー・パファーの人工餌単独での飼育例を探したものの、見つかるのは人工餌の失敗例ばかり。
あきらめずにしばらく飼育例を探し続けたところ、
「JUN クリル・グラニュール・パファー」という汽水フグ用の餌を食べるらしい、
という書き込みを数件見つけました。

わたしは、その記事を信じて餌を買い、アベニー・パファーもお店から購入してきました。
餌付け作戦の概要は次の通りです。
第1段階.人工餌を「食べ物」と認識させる
第2段階.試食
第3段階.練習
第4段階.本番
各段階の詳細は次の通りです。
第1段階.人工餌を「食べ物」だと認識させる
■目標
他の魚が人工餌を食べてるところを見せる。
■内容
1日目:買ってきたアベニー・パファーを、一時飼育用のバケツに移し、環境に慣れさせる。
餌は与えない。
⇒バケツにした理由は、投入(後沈下)した餌を見つけやすくするため

2日目:ダメ元で人工餌を投入してみる。
⇒失敗。1匹も寄り付かず。餌はすべてスポイトで回収。
3日目:別の水槽で飼っている元気な金魚(小金)1匹を、アベニー・パファーのバケツに投入。
2回/日、金魚に人工餌を与えて、金魚が食べるところを見せる。

第2段階.試食
■目標
お腹を空かせて、人工餌を食べるように仕向ける
■手順
4日目:引き続き人工餌のみ投入。
アベニー・パファー5匹中2匹が、金魚と一緒に人工餌を食べる。
5日目:金魚を元の水槽に戻し、アベニー・パファー単独で人工餌を食べてもらう。
5匹中3匹が、人工餌を食べる。
第3段階.練習
■作業内容
アベニー・パファー5匹全員に、人工餌を食べさせる。
■手順
6日目:今までどおりの餌やりを続ける。食べたのは3匹だけ。
7日目:初めて、アベニー・パファー5匹全員が、人工餌を食べた。
うち2匹は、沈下した餌も食べだした。
8日目:餌やりの直後から、人工餌を食べるようになった。
第4段階:本番
■作業内容
アベニー・パファーを、飼育用の本番水槽に移し、その環境で人工餌を食べてもらう
■手順
9日目:アベニー・パファーを本番水槽(ビン)に移す。餌は与えない。
10日目:人工餌投入再開。
5匹中4匹が食べる。食べなかった1匹は、気後れしているように見えた。
11日目:全員、人工餌を食べるようになった。
ただし、沈下中の餌は食べても沈下した餌は見向きもしない。
残餌の処理は今後の課題。
XX日目:自作フィーダーカップを作成し、その中に人工餌を投入する。
沈下した餌も食べるようになり、水槽内の残餌が激減。
以下、現在の餌やりの写真です。
自作したフィーダーカップ。ビニール被膜の針金でビンから吊るしています。
側面には「牧場の朝」というステキな名前と、かわいいウシさんが書いてあります。
そうです、素材はヨーグルトのカップです(汗)。

フィーダーカップを浮かべた直後から、お腹を空かせたアベニーがカップ内に入ってきます。

餌を投下すると、即座に食べ始めます。

5匹が入り乱れて人工餌を食べ漁ります。

食事後。餌のカスだけが残るので、フィーダーカップを引き上げて中を洗います。

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飼育開始から11日目で、餌付け作戦が成功しました。
水槽よりも過酷な自然環境において、「定期的に自分の好物を食べられることは稀」なので、空腹等なんらかのきっかけで人工餌を食べてくれると考えていたので、結果的にその考え通りになったことを喜んでいます。
これからも、5匹のアベニー・パファーを愛情を持って飼育していこうと思います。